菩薩 勝れし智慧のあるもの 生死の尽すに至るまで恒に衆生の利をなし涅槃に趣かず
智慧および方便の智度をもって悉く加持し諸法および諸有の一切をみな清浄ならしむ
欲等をもって世間を調し浄除することを得せしむるが故に 有頂天から悪趣に及ぶまで一切有情を調伏す
蓮華の本来の色に染して垢に染ぜざるが如く 諸欲の性もまた然り 不染にして群生を利す
大欲にして清浄なることを得 大安楽にして豊饒なり 三界に自在を得て よく堅固の利をなす
「 法輪花曼荼羅次第 」
じょう さん ごう
浄三業
印 ー 合掌して中指を少し離す(芙蓉印)
真言 − オン ソワハンバ シュダ サラバ タラマ ソワ ハンバ シュド カン
意 − 「 諸法清浄なるがゆえに我もまた清浄なり 」
ざんげもん
懺悔文
がしゃくしょぞうしょあくごう かいゆうむしとんじんち
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴
じゅうしんごいししょしょう いっさいがこんかいさんげ
従身語意始所生 一切我今皆懺悔
りしゅきょう
理趣経
ほさしょうけいしゃ だいししんせいし こうさくしゅうせい りじふじでっぱん
菩薩勝慧者 乃至尽生死 恒作衆生利 而不趣涅槃
はんじゃきゅうほうべん ちとしっかち しょほうきゅうしょゆ いっせいかいせいせい
般若及方便 智度悉加持 諸法及諸有 一切皆清浄
よくとうちょうせ-かん れいとくせいちょこ ゆうでいきゅうあくしゅ ちょうふくしんしょゆ
欲等調世間 令得浄除故 有頂及悪趣 調伏尽諸有
じょれんていほんぜん ふ い こそぜん しょよくせいえきぜん ふぜんり きんせい
如蓮体本染 不為垢所染 諸欲性亦然 不染利群生
たいよくとくせいせい たいあんらくほうじょう さんかいとくしさい のさ けんこうり
大欲得清浄 大安楽富饒 三界得自在 能作堅固利
曼荼羅諸尊真言
頂 大日如来 オン アビラウンケン
バザラダトバン
額 虚空蔵菩薩 ノーボー アキャシャギャラバヤ
オン アリキャマリボリ ソワカ
喉 観自在菩薩 オン ハンドメイ シンダマニ ジンバラ ウン
右胸 金剛手菩薩 オン バザラ サトバ アク
胸中央 薬師如来 オン コロコロ センダリ マトーギ ソワカ
左胸 金剛蔵菩薩 オン バゾロド ハンバヤ ソワカ
臍 地蔵菩薩 オン カカカ ビサンマエイ ソワカ
会陰 愛染明王 オン マカラーギャ バゾロシュニシャ
バザラサトバ ジャクウンバンコク
仙骨 不動明王 ノーマク サマンダ バザラダン カン
「仏法遥かにあらず・・・7つの花」
日々の暮らしの折々に 下記の「花曼荼羅次第」を口ずさんでください。
花曼荼羅を身体の中に取り込み、それを種子となし、7つの花を開かせてください。
まずは繰り返し読みながら、その暗記という作業に、仏を身体の中に導き入れるという喜びを感じ始めることでしょう。
貴方の身体を諸尊を安置する本堂と思ってください。
遥かに眺めていた仏が突然身近に感じられるでしょう・・・?
永遠の時の流れの中、決して一人っきりで生きているのではないことを知ってください。
仏はあなたのすべてを受け止めてくれるでしょう、安心してすべてを委ねてください。
あなたの生命と欲望の真の姿を知り、拒絶することなく、その奥に仏の意思と使命を悟るようにしてください。
なぜなら、あなたの生命と欲望は仏からのプレゼントだからです。
やがて微かに静かに仏が眼を開かれ、喜びと充足が体中を満たし始めます。
愛と安心と自信を得て、魂が辺りを照らし出します。
法輪花曼荼羅次第は貴方に本来備わっている7つの佛性、7つの花、法輪(チャクラ)を開きます。
それを開く鍵がこの「法輪花曼荼羅次第」です。
それは法界への船出へと繋がっていくのです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それ仏法遥か(はるか)にあらず、心中にして即ち近し。
真如(しんにょ)外(ほか)にあらず、身を棄てていずくんか求めん。
− 弘法大師 「般若心経秘鍵」
願わくば此の功徳を以って
我らと衆生と皆共に
仏道を成ぜん
方便を以って究竟となす
− 『大日経』