密教の聖天様は男女和合歓喜の秘仏であり、人の目に触れることは無い。

インドのガネーシャ神は左の画像である。シバとパーラバーティの子、韋駄天の弟に当たる。

因みに私が数年前観じた聖天様は、右の画像のようなふくよかな女天だった。

この絵よりもはるかに美しく官能的だったが、お顔に鼻が見えなかった・・・ことを覚えている。

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Vajrayanaの四季




○大聖歓喜天

聖天(ショウデン)様は、梵名ナンディケーシュヴァラといい、漢訳され「大聖歓喜天」という。

聖天様は大日如来の垂迹(変化、権現ともいう)されてきた最終の姿、もっとも人間に近い神の存在であるところより、

大日如来の『最後方便身』 と言われる。

われわれ衆生の無明の欲望を抱きかかえながら、仏道へ引導する如来の慈悲方便の姿を表す。

『観自在尊の慈悲深重の身体、煩悩菩提の統身、無明法性の惣体也』

秘仏の中の秘仏、永遠に聖天行者以外に目に触れることは許されていない。

頭部は二股の牙をもつ象の姿で、かっては毘那夜伽(ビナヤキャ)と呼ばれる夜叉であった。

伝説によると、仏に戦いを挑み敗れて敗走中、慈悲を感じられた観音菩薩が毘那夜伽の女神に変身され、欲情を催

した聖天と和合し、逆転して、仏の守護神として生まれ変わったとある。

ゆえに『歓喜天』 あるいは『双身天』、 大日如来の方便身であるところより「大」を付け、その力のすさまじきゆえに

「天王」と号す。「大聖歓喜毘那夜伽双身天王」

経によれば、いかなる願望も叶え、いかなる世間的地位にも登り、福徳自在、敬愛と和合をもたらすとある。

また真言一遍を誦せば、たちまち立ち現れて仏子を災難より守ると。

真言は観音(キリク)と聖天(ギャク)を合わせて

  オン キリクギャク ウン ソワカ

供物は大根なり。特に熱心な信者様は二股の大根を探してお供えされる。

縁日毎月16日

大祭5月12日〜16日/午前4時半・午前10時半の二座。

とくに良縁・夫婦和合・商売繁盛に霊験あり。

本堂聖天前・天蓋・(てんがい)

大聖歓喜毘那夜伽双身天王
浴油祈祷

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