【四国巡礼】
弘法大師空海は四国讃岐の豪族佐伯氏、今で言えば県知事の家柄に誕生されました。幼名「真魚(まお)」。
七才の時 「私は人々を救う人に成りたい、なれないのならこの命仏に捧ぐ」と断崖から身を投げられました。
すると釈迦如来が現れ、飛天が大師を受け止めたといいます。
「捨身ヶ嶽」出釈迦寺
一族の期待を一身に受けて大学で学ばれましたが、十九歳の時 或る旅の僧に〈虚空蔵聞持法〉を伝授されるや大学を飛び出ると、
一介の優婆塞となり修行の旅に出られます。目指したのは四国。
大師書「三教指帰」に
「ここに大聖の誠言を信じて飛煩(ひえん)を鑄燵(さんすい)に望む。阿国(阿波)大滝岳にのぼりよぢ、土州(土佐)室戸岬に勤念す。
谷響きを惜しまず、明星来影す。」と書かれています。
修行の洞窟より見える空と海が光輝き、入り江の幽谷が轟き渡って明星が現れ口に入った・・・・と。
室戸岬において菩薩の悟りを開かれたのです。
御蔵洞(みくろど)
これより名前を空海と改め、さらに宇宙の真理・大日の光を求めて入唐求法(にっとうぐほう)の旅へ、歴史の表舞台に駆け登られて行くこととなります。
大師の命を掛けた修行の道場が現在の四国の八十八ヵ所霊場となったのです。
床に敷いてあるのが「お砂」 四国八十八ヵ所の寺院の境内の土砂です。
お寺の境内に居ることを思いながら、各本尊の真言を唱えて廻ります。
掛け軸は各本尊のお姿を写してあります。
今日は中島山鹿市長に来ていただきました。
御開帳「宥明法印と薬師堂
四国八十八ヵ所お砂踏み展